




下染めは濃く、発色よく染めるための助材です。
するのとしないのでは大きく発色が異なり、
どんな素材にも色が定着しやすくなります。
絞り染めや板締め絞りのときに白湯と染め場が滲みにくくなり、はっきりくっきりとした柄に染めることができます。
【下染め助剤】
下染めはイオン化により繊維にベンガラを定着させる為の助剤です。どんな素材にも色が定着しやすくなり、発色良く染まります。染まりつきが良くなることでベンガラが水中に残らず、水が透明になります。※色は基本的に、土(鉱物)ならではのやさしく温かみのある色合いです。
助剤をお届けする際に、使い方シートを付けていますので、そちらをお読みになってお使いください。
〈下染め助剤〉
成分:アンモニウム塩・水
使用量:生地の重さに対し3%
染まる容量:1.5kg以上
〈アンモニウム塩について〉
アンモニウム塩は1種類ではなく種類が多数存在しますが、こちらのアンモニウム塩は危険性が危惧されている第4級という分類ではありません。安衛法の基準をクリアしているため、アンモニウム塩の中でも危険性が低いものを使用しております。人体や環境への安全性は高いものではありますが、天然ではないため、100%安全という保証かは言い兼ねます。家庭でのご使用であれば、環境への負荷は低いためそのまま排水溝に流していただいても構いません。
もしお気にされる方がいらっしゃれば、以下の方法で染めることをお勧めいたします。
①
豆汁(ごじる)での下染め。
一晩水に浸けてもどした大豆をミキサーで擦り、その絞り汁を下染めとして使います。
下染め剤のように濡れた状態からは染められないので1回乾かす必要があります。
②
ミョウバンでの代用です。
ミョウバンは下染めとしての役割ではなく、染料に混ぜながら使うことで機能します。
ミョウバンをお湯で溶かして、水溶液にします。その水溶液を染めるときに染料に混ぜながら使うことで、染まりつきはよくなります。