
今こそ「死に方」を問い直す。
「良く生き」「良く死ぬ」ための教科書、誕生!
緩和ケア医による「死に方」の教科書。
それは死から逆算して生きるための
「死の(生きる)教科書」です。
~「病気とは何か?」
「医療に何ができるか?」
そして死の現場で何が起こるかをお伝えする中で、
ご自身や大切な人の死について
考えるきっかけになれば幸いです~
【全157ページ】
眠るように
穏やかに死ぬための本
――なぜ病院で死ぬことは苦しいのか?
なぜ、病院で死ぬのは苦しいのか?
死そのものは本来、苦しいものではありません。
しかし、病院で治療を続けると、
体力の限界まで「生きさせられる」から苦しいのです。
――私はこの本で、
人生の最終章には、
「病院で治療する」という選択肢以外にも、
治療をやめて「家で生き抜く」
(それはつまり「家で死ぬ」)という
選択肢があることを知ってほしいと思います。
病院での治療をやめて、
自宅で生きることを選んだ患者さんの最期は、
病院で見られる絶望的な「死」とは異なります。
私は病院医療と在宅緩和ケアの
両方を見てきた立場として、
こう断言します。
「終末期の患者さんは、
病院での延命治療をやめて、
自宅に戻ってすごしたほうが人間らしく生きられる」
【発行】三五館シンンャ/【発売】フォレスト出版
著者について
萬田緑平(まんだ・りょくへい)
1964年生まれ。群馬大学医学部卒業後、群馬大学附属病院第一外科に勤務。手術、抗がん剤治療、胃ろう造設などを行なう中で、医療のあり方に疑問を持つ。2008年から9年にわたり緩和ケア診療所に勤務し、在宅緩和ケア医として2000人の看取りに関わる。現在は、自ら開設した「緩和ケア 萬田診療所」の院長を務めながら、「最期まで精一杯生きる」と題した講演活動を日本全国で年間50回以上行なっている。